審美歯科

審美治療とは?

審美治療とは?

審美治療とは、⻭の健康を保ちながら、⾒た⽬の美しさを追求する⻭科治療です。⻭の⾊や形、⻭並びなどを整え、⼝元の健康美を保つことを⽬的としています。

ひかりのき⻭科クリニックつくばでは、⾒た⽬の美しさだけでなく、機能⾯も重視し、⾷事や会話など⽇常⽣活でも問題なく使えることも考慮して治療に臨んでおります。

審美治療のメリット・デメリット

メリット

  • 天然⻭にかぎりなく近い⾊なので⽬⽴たない
  • ⾦属アレルギーの⼼配がない
  • ⽣体親和性に優れている
  • 変⾊がない
  • プラークが付着しにくく⾍⻭になりにくい

デメリット

  • 素材が固いので、咬み合う⻭を傷つけることがある
  • 保険適応外のため治療費が⾼くなる
  • 稀に割れることがある

銀歯が入ってるけど
やり直した方がいい?

アマルガムという材料が詰められている可能性が⾼いです。アマルガムは、銀やスズ、銅、亜鉛の粉末と無機水銀を混ぜた合金で、口の中に入れる詰め物として使用されていました。

正式には「歯科用水銀アマルガム」と呼ばれ、加工が容易で殺菌性に優れていたことから、1970年代から1990年代にかけて日本の歯科治療でも多く使用されていました。

しかし、水銀が唾液によって溶け出し、体内に蓄積される可能性があるため、現在は保険治療から廃止されています。

アマルガムの詰め物は、銀色でふちが黒ずんでいるのが特徴です。過去にアマルガムの詰め物を受けた場合は、身体に害があるため除去されることをおすすめします。

セラミックは長期間使用しても変色したり、有害物質が溶け出したりすることがないため、安心して使用することができます。

銀⻭とセラミックの違い

銀歯

メリット ・保険適⽤内で必要な治療が終えられるため、費⽤が安い
・銀は⾦属の中で強度がある
デメリット ・⻭と銀⻭を接着する接着剤が経年劣化を起こしやすく、被せ物と⻭に隙間ができ、⼆次⾍⻭のリスクが⾼い
・唾液で銀が溶けてイオン化し、⾦属アレルギーを発症する可能性がある
・⾦属イオンが原因で⻭茎が黒く変⾊することがある

セラミック

メリット ・天然⻭と同様の⾃然な透明感のある⽩い⾊の⻭で審美性が⾼い
・陶器と同じ素材なので⾦属アレルギーがある⽅でも安⼼できる素材である
・⻭と被せ物の間に隙間ができにくく、⼆次虫⻭のリスクが低い
デメリット ・保険適⽤外の⾃由診療に該当するためクリニックにより料⾦が異なり、全額⾃⼰負担となる
・⻭ぎしり・⾷いしばりがある⽅は⽋けたり割れる可能性がある
・銀⻭を被せる場合よりも多く⻭を削る必要がある
・⻭を削って痛みが出た場合は、神経(⻭髄)の治療が必要となる

CADとは?

CADとは?

CAD/CAM冠は、レジン(プラスチック)とセラミックを混ぜたハイブリットレジン素材で、コンピューターで設計したデータを基に機械で削って作られます。CAD/CAM冠は、白い材料を使用しているため審美性に優れ、金属アレルギーの心配もありません。また、天然の歯の硬さに近いため、かみに合う歯にダメージを与えにくいというメリットがあります。

CAD/CAM冠は、条件を満たすことで保険適用の対象になります。

2020年9月1日の改定により、ほぼ全ての歯に適応されるようになりましたが、大臼歯CAD/CAM冠には一定の条件があり、過度な咬合圧がかかる可能性がある場合は適用されません。

※大臼歯CAD/CAMの適用条件(①もしくは②)

①両側大臼歯に咬合支持あり
②対側大臼歯に咬合支持があり、当該補綴部位の対合歯が欠損で、同側近心隣在小臼歯(4,5)に咬合支持あり

※PEEk冠 CAD/CAM冠用材料(V)はどんな条件でも大臼歯で保険適用です。

e-maxとは?

e-maxとは?

E-maxとはイボクラールビバデント社が開発したニケイ酸リチウムが主成分のセラミック素材です。(正式名称は「エンプレス・マックス」)

従来のセラミックと比較すると、耐久性、強度が優れています。e-maxの強度は通常のセラミックと比較すると3~4倍で、天然歯のエナメル質に近いです。

※横スクロールにてご覧ください。

通常のセラミック e-max 天然歯 銀歯 ジルコニア
強度 100MPa前後 400MPa前後 350MPa 800Mpa 1000Mpa

1,000MPa前後あるジルコニアセラミックには劣りますが、十分な強さを持っています。天然歯より硬い素材が使用された場合、天然歯の摩耗が進行する可能性が考えられます。天然歯の硬さと近いe-maxは、天然歯と噛み合わせた歯の双方が均等に摩耗していくため、高い耐久性を維持できます。※e-maxでも割れるリスクはあります。

また、e-max(イーマックス)は、セラミックの中でも特に審美性が優れている素材です。透明感が高く、天然の歯以上に美しい仕上がりを目指すことができます。e-maxは、保険の材料(CAD)と比較して適合精度が非常に高いため治療後の歯と被せ物の伱間が少なく、接着剤の劣化が起きにくい。伱間が少ないと汚れも入りにくいため二次カリエス(虫歯の再発)も起きにくいです。e-maxは表面がツルツルしているため、CADや銀歯に比べてプラークが付着しにくい。(=二次カリエスになりにくい)

e-maxは金属を使用していないため金属アレルギーの心配がありません。※強度の関係である程度厚みが必要にあるので削る量は多少ですが、増えます。

  • E-maxインレー・クラウンを形成する際に削る歯の量は、1~1.5mm程度
  • ジルコニアインレー・クラウンを形成する際に削る歯の量は、1mm程度
  • CADインレー・クラウンを形成する際に削る歯の量は、1~1.5mm程度
  • メタルインレーを形成する際に削る歯の量は、1~1.5mm程度

ジルコニアとは?

ジルコニアとは?

ジルコニアは二酸化ジルコニウムのことで、人工ダイヤモンドともいわれるくらいに強度と耐久性に優れた素材です。e-maxは歯と同じ強度でしたが、銀歯よりは強度が弱いため欠けてしまうリスクがありました。しかし、ジルコニアは金属よりも強度が高く、欠けたりする心配が非常に少ないため、咬合力の強い奥歯にも入れる事が可能です。

天然歯より硬い素材が使用された場合、天然歯の摩耗が進行する可能性が考えられますが、調整後に適切に研磨し、粗造な面がない滑沢な状態にすれば対合歯が削れてしまう事は基本的にはありません。

ジルコニアは、保険の材料(CAD)と比較して適合精度が非常に高いため治療後の歯と被せ物の隙間が少なく、接着剤の劣化が起きにくいです。隙間が少ないと汚れも入りにくいため二次カリエス(虫歯の再発)も起きにくいです。

また、ジルコニアは表面がツルツルしているため、CADや銀歯に比べてプラークが付着しにくいです。(=二次カリエスになりにくい)

ジルコニアは金属を使用していないため金属アレルギーの心配がありません。ジルコニアは透明性が低い事がデメリットでしたが、最近では透明性が高いジルコニアも増えてきています。

ゴールドとは?

ゴールドとは?

ゴールドは審美性が悪いという点を除けば、⽋点がない材料です。

ゴールドの特徴を下記に挙げます。

  • プラスチックやセラミックのように折れたり割れたりしない。
  • ゴールドには展延性という性質があり、材料⾃体が伸びて、⻭とゴールド間に⾍⻭菌が侵⼊する隙間をつくりません。
  • ゴールドの熱膨張率は歯に近いです。歯・歯科材料を含む地球上のすべての物質は、冷たいと縮み、熱くなると膨らみます。食事をすると、お口の中の温度は変化するので、つめものと歯が同じ熱膨張率であるのが大切です。
  • 金は水分を吸い込まないので、唾液や食べものに汚染され、劣化することがありません。レジンは、吸水性があるので、再治療の際に削ると腐敗臭を発生します。
  • 銀歯とは違い、貴金属であるゴールドは酸化しにくいため、歯や歯ぐきが黒く変色することがないため、いつまでも安定した状態でお口の中で機能することができます。(銀歯は、酸化や腐食によって金属成分が溶け出し、歯茎や歯が黒ずむことがあります)
  • ゴールドは自分の歯とほとんど同じ固さです。人間の歯は年齢と共に食事などで少しずつすり減っていきますが、ゴールドも同じように少しずつすり減ります。つまり、自分の歯と同じように少しずつ変化してくれると言うことです。これは、他のどんな材料でも得られない、ゴールドだけが持つ特徴です。
  • セラミックの平均寿命は10年程度と言われておりますが、金による治療は生涯治療と言われており20年以上問題なく使える事も多いです。
  • ゴールドは強度があり、展延性(柔らかく延びる性質)があるため最小限の切削量で被せ物詰め物を入れることができます。